これが、あたしの彼氏です。【完】
「…………」
あたしはその後、このままぐっすり寝てしまおうと目をゆっくりと閉じ、次に目が覚めた時には時計の針が丁度お昼すぎを差していた。
そんな時間も相まって鳴り続けるお腹をさすりながらリビングへと向かい、簡単にお昼ご飯を済ませ、あたしは何気なく電源を入れたテレビをボーっと見つめた。
「…………」
このまま学校を休み続けるのはどう考えても駄目だろう。学校を休みだすと仕舞いには一向に行けなくなるとか聞いた事もあるし、それだけは自分でも避けたいところだ。
けれど、恐怖にやられて足がすくんでしまっているあたしはどうしたら良いのだろう。あんなリンチまがいな事をされて、堂々と平気で居れる程、あたしは強くない。
いつまでも痛くて苦しい現状があたしに襲い掛かって来る。今のこの状況から逃げ出してしまいたい。でも、そんな事をしてしまったら本当に学校へ行けなくなってしまうだろう。
何を考えても結局は「でも」のひとくくりになってしまって、あたしの思考はいつも同じところをグルグルと回っている。
「………」
自分が思っていた以上にあたしは情けなくて、仕舞いには自分自身にだんだんと嫌気が差してくる。