Moon Light
月明かりだけが差し込む薄暗い部屋。そこに聞こえるのは熱い吐息と汗ばんだお互いの体が密着する音。
「…んんっ、あぁっ」
すでに潤っている場所に指を這わせられればおのずと声が出てしまう。私を組み敷いている男は満足そうに笑い私の足を割り開くとその中心に顔を埋めた。
熱くざらつく舌に触れられれば理性など簡単に崩壊してしまう。もっとして欲しいとねだるように私は無意識に腰を上げた。
その様子に気づいた彼がクスッと笑ったかと思うと、さらに器用に膨れ上がる蕾を丁寧に丁寧に愛撫し、密が滴る場所も舐めつくした。
すると今度は舌先で蕾をリズミカルにつつき出す。高ぶっている私にされるその行為はすぐに私を追い詰め果てさせた。
「相変わらず、感度いいな」
「…あぁっ」
両方の胸を鷲掴みにされその先端を吸われ甘噛みされる。彼の瞳は私を捉えて離さない。この体は俺のものだと言われているようだ。
早く彼が欲しくて中心が疼き密でシーツを濡らす。あの別れた日からずっとこんな風に愛し合えるのを待っていた。