silhouette heart
1{綾瀬

って、そんなことどうでもいいや。

えっと、とりあえず…………
「どーしよ。」

つい、口から漏れてしまった。


「あれ?」

突然、後ろから女性の声がした。

慌てて振り返る。

そこには、やはり女の人がいた。
それも、かなり美人の。

髪は、二つに結んである。艶があり綺麗な髪だ。



僕が振り返ると、
彼女は一瞬きょとんとしたが、

かるく、手を振りながら訪ねた。

「転校生……カナ?」
「………え、」

何も考えてなかったのか、不思議な答えになった、

なんで、転校生って分かったんだ?


………あぁ、このでかい、スーツケースを見てそう思ったのか、。


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