silhouette heart


「えぇ………と………?」
作り笑顔で彼女を見る。

「なんで、なんで体重言っちゃうかなぁぁあ!!?」

彼女は涙目で僕にそう言った。

………ん?


えっと、体重………?

あ、女の子は気にしてるのか。体重。

「えっと、スイマセン。」
ここは、素直に謝るべきだ。

「うぅ………」
未だに何かを言いたそうにしている彼女に僕は一声かける。

「そ、そういえば、会議。いいんですか?
何でしたっけ、そう!能力検定の!」

これも、さっきみた彼女の情報。

「…会議?………………あぁぁぁあ!!!」
その声にビックリする。


「忘れてたぁぁあ。」
彼女は急いで立ち上がり、僕を見る。

見られても困るんだけど。

「じゃぁ、私行くね!あ、あと私のことは、水野、もしくは麻里って呼んで!じゃあねっ」


………そういうと、彼女は走っていった。

いや、水野さん。だな。

にしても、自分勝手で、立ち直りがものすごい早い、元気な人だった。
それに美人。


って、こんな事より早く中入らないと

< 7 / 19 >

この作品をシェア

pagetop