silhouette heart
「えぇ………と………?」
作り笑顔で彼女を見る。
「なんで、なんで体重言っちゃうかなぁぁあ!!?」
彼女は涙目で僕にそう言った。
………ん?
えっと、体重………?
あ、女の子は気にしてるのか。体重。
「えっと、スイマセン。」
ここは、素直に謝るべきだ。
「うぅ………」
未だに何かを言いたそうにしている彼女に僕は一声かける。
「そ、そういえば、会議。いいんですか?
何でしたっけ、そう!能力検定の!」
これも、さっきみた彼女の情報。
「…会議?………………あぁぁぁあ!!!」
その声にビックリする。
「忘れてたぁぁあ。」
彼女は急いで立ち上がり、僕を見る。
見られても困るんだけど。
「じゃぁ、私行くね!あ、あと私のことは、水野、もしくは麻里って呼んで!じゃあねっ」
………そういうと、彼女は走っていった。
いや、水野さん。だな。
にしても、自分勝手で、立ち直りがものすごい早い、元気な人だった。
それに美人。
って、こんな事より早く中入らないと