【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
麻衣さんは、由香里さんより少し若いぐらい。
どこが悪いというよりもつもりつもった心労だ。
話相手もいない環境だったようで、いつも不安の毎日を過ごしていたらしい。
いろいろお話をしたり、他の姐さんたちの気持ちを伝えたりすると
「みんな同じなんだ。何かホッとする。」
「そうですよね。堅気だったとか極道の娘だったとか関係ないんですよ。」
「今度バス旅行しようって笑ってて。」
「あら、楽しそう。」
「麻衣さんも行きましょう。」
何回か訪問するうちに麻衣さんも起きている事が多くなった。
病は気から。
まさにそうだったと思う。