【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀


「え?何?」


一瞬の事で何が何だかわからず立ちすくんでいたけれど


燃える炎で正気に戻った。



必死に炎を消そうとしたが


あっという間にカーテンに燃え移った。


外から聞こえてくる怒号に


わからないなりにも抗争という言葉が浮かんだ。



落ち着け…


麻衣さんを助け出さなきゃ。



「麻衣さん…歩けますか?頑張って下さいね。私がついてます。」



ベッドに起き上がっていた麻衣さんの身体を支えて立ち上がらせると


スマホを取り出し


「隼助けて。麻衣さんが危ない。」


隼が電話に出たと同時に叫んだけど、


炎がすごい勢いで広がりを見せたので


スマホを投げ捨て、ポケットからハンカチを出し麻衣さんの口にあてると少しずつ少しづつ部屋を進んだ。





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