【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀


和室への襖をあけると炎はなく中へ入るとすぐに襖を閉めた。


だけどその隙間からどんどんと煙は侵入をやめず


麻衣さんの進む足も遅くなった。


ズリッズリッと引きずるように窓際まで行くが


熱いっ



和室の外側には他からまわってきた火が多い


窓ガラスには熱がたまり熱くて鍵があけられそうもない。




「誰かいますか。」


消防の人の声がした。


「結衣さん。」


三浦さんの声がして消防の人と喧嘩ごしになってた。


「うるせぇ放しやがれ。」


「そんな怪我で何が出来るんですか。」


「結衣さんが中にいるんだ。どきやがれ。」


「今、進入経路を確保してます。」


どなり声が聞こえるけど、その声に力づけられる。


「ここです。ここにいます。」



叫ぶけれど煙を吸って声が思うように出ない。



おまけに三浦さんの怒鳴り声で私の声も麻衣さんの弱々しい声もかきけされる。






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