【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
まぁ、結局ドレスなんて持ってないからシャワーを浴びると
いつもの服装なわけで
お化粧はまだしばらくは控えた方がいいと言われたから
スッぴんのまま。
「ねぇ…すっぴんでもいいよね?」
「化粧してもかわらねーだろ。」
「いや、違うよ?全然違うよ?」
「違うところを見てみたいね。」
「もっとよく見てよ。」
隼とじゃれあいながら食堂へ行った。
「見ろ見ろ。」
隼が指さすと食堂の入口に輪飾りやお花が飾ってあって
私は、それを見て大笑いをした。
「みんなあの大きな手で折り紙切ったり糊貼ったりしたの?」
「プッ 角田とか想像してみろ。」
「あははは角田さんに言ってやろー。」
笑いながら食堂の中へ入ると
「結衣さんお帰り。」
「結衣さん、お帰りなさいやし。」
またたくさん声をかけられ
「なんか出所したみたいじゃない?」隼と笑った。