【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
「電話していい?」
笑って頷く隼。
部屋に行けない私は、家の中でもスマホで会話。
「ママ、今大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。どうした?バカ隼が何かした?」
「してないしてない。あははは。温泉の話なんだけど。」
「あぁいつからにする?」
「隼も行くって。だからパパも行かないかなってお誘い。」
「あはは、絶対そうなると思ってた。」
「私さぁ話ながらどこでミスったのかわからなかったの。」
「あははは。だって隼だよ?家出じゃなきゃ結衣を1人で出さないわよ。」
「うむ…。家出の理由探しておきます。」
そう言うと後ろからゲンコツが飛んできた。
「隼にかわりまーす。」
スマホを渡すと
「あぁ。」とか「おぅ。」とか
それで会話が成立するのかと思うけど
「わかった。」って言ってたから成立したらしい。