【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
「ぜーーーったいイヤ。」
フッと楽しそうに笑うとチュッとキスを落とし妖艶な笑みを浮かべる。
こうなると危険な猿に変身してしまう可能性大。
「由香里さんが呼んでたよ。」
逃げ出す技も覚えた私が印籠をかざしたけれど
「それ、昨日使った手だ。忘れたか。」
「え?うそ。昨日使った?」
「てめぇ…やっぱり嘘か。」
「あ…ちがくて…だから…。」
嘘をついたのはこの口か?とキスを落とし
嘘をついたやつにはお仕置きが必要だろ?なんて嬉しそうな顔で言われても
はいそうですね。なんて間違っても言えない。
「隼…ごめん。でもお腹すいた。」
チッ…。
最終手段でお仕置きからの回避。
何だかんだいって隼は優しい。そして甘い。
渋々起き上がると
「シャワー浴びてくる。待ってるか?先行くか?」
「配膳係だから先に行く。」
これも恒例の会話で
「あぁ。」と笑顔で返事をする隼を跡にして私は食堂へと戻る。