なんで私が芸能人ッ!?






「どうしようか………。
良かったんだけど、台本とは違いすぎる。」





誰かが、何かをいっているみたい。
誰?………なんか頭がぼーっとして、自分ってはっきりしてない感じがする。





「……………監督。
このまま行ってもらえませんか?
これから後の演技に関しては、私が何とかします。
それに………」





演技……?ってなんのこと?








「私は、あの未夢と一緒に演じたい。」








未夢?なんであたしの名前が出てくるの?
だけどこの人、すごく真剣……。





「こんな原石の塊、そうそう無いですよね?
私は矢城さんがどこまで成長するのか見てみたいんです。」





「凛花ちゃんがそこまで言うなら………しょうがないか。
脚本家の方は俺が何とかしよう。」





「ありがとうございます!」





ぺこりって頭を下げた女の子が見える。
恵梨に似てるって思うのはのは気のせい?




「矢城さん!!
次も……よろしくって矢城さん?」





何……?この人。
なんであたしに話しかけてくるんだろう。
っていうか矢城さんとか誰だし。





「凛花ちゃん?
りまがどうかした?」





さっきまでこの女の子が話していた男の人にまた女の子が声をかけられる。






「…………………。」






「凛花ちゃん?」





なんか周りの人に怪訝そうな顔で見られる。
そして、女の子が一言放った。








「………未夢が……憑いてるわね。」







え…………………?




















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