なんで私が芸能人ッ!?
***********8日後、教室にて***********************************************
「羅奈ちゃん、久しぶりー!!!」
「りまーー!!!久しぶり♪」
悩み?が一旦解消され、久しぶりに元気に登校した学校。
修学旅行と振り替え休日で会うのも久しぶりな私と羅奈ちゃんは抱き合った。
「羅奈ちゃん、修学旅行どうだった?」
「普通かなぁ……。
海斗先輩と一緒に自由行動できたのは嬉しかったけど、りまがいなかったから物足りないよー。」
「うわー、そんなこと言って相馬先輩の事海斗先輩って呼ぶようになったんだ。」
「あ、バレた?」
ペロッと下を出す羅奈ちゃん。
まあそれが絵になるところが美人の特権なんだけれども。
「けどりまがいなくて悲しかったのはほんとだよー。」
「ご、ごめんなさい……。」
私も羅奈ちゃんと思い出作りしたかったけど………。
「それで?仕事はどうなったの?」
「うん、なんとかなったよー♪」
「そっか。
そうだ、修学旅行中にテレビでカースト学級の第1話がやってたよ!!」
「うん……見ちゃった?」
「そんな暗い顔しなくてもすっごい良かったよ!!」
「なら良いんだけど……。」
「りまがりまに見えなくて驚いたけどね。」
「それは悪い意味で……?」
「ううんっ、超可愛かったよ!!って意味。」
「だから羅奈ちゃんに言われても嫌みにしか聞こえないって。」
「えー。」
ぷぅって頬を膨らます羅奈ちゃんもほんと可愛い……。
「あっ、りま知ってる?
今日から転校生が来るんだって。」
「へー………。」
「りま関心薄過ぎ………。」
「そう言われても、転校生が来たって絶対関わり持たないし………。」
「いや、今回は結構関係あると思うよ?」
「でも私、羅奈ちゃんと以外話したりできないから。」
「んー、今のりまならできると思うけど……。
ってそうじゃなくて、転校生が芸能人なんだって!!!」
「えっ、誰?」
共演したことある人だったら嫌だな……。
「わかんないけど、もうチャイムなるし。
HRで連れてこられると思うよ。」
「そう……だね。
じゃあ、またあとで。」
「うん。」
そう言って席に戻ると、ほぼすぐにHRが始まった。
「今日は、転校生を紹介する。
………相崎くん、入りなさい。」
えっ……………………?
入ってきた人を見て、つい絶句した。
だって、この人だったから。
「相崎俊です。
携帯のCM等で知ってた人も多いと思いますが、よろしくお願いします。」