なんで私が芸能人ッ!?





なんで…………?




キャーッ!!!
俊ーーーーーーーっっっ!!!
とかの歓声が聞こえる中、呆然としていた。




「席は……、おお矢城の隣あいてるな。
相崎、そこ行け。」




えっ、私??
もっと隣になりたがってる人男女問わずいるじゃんっ。




「わかりました。」




うわぁ……近づいてきた!!




「……………。」




相崎くんはスタスタ歩いてたかと思うと、私の前で立ち止まって私を見つめた。




「え………?」




そして無言だった相崎くんは笑顔になって、




「よろしく、りま♪」




そう言った。
もちろん、私にしか聞こえないぐらいの声で言ってたから周りには聞こえてない。
聞こえてたら今ごろ嵐が来たような惨状になっていただろう。




私が驚いた顔をしたのを見て満足したのか、相崎くんは席に戻っていった。




…………っていうか今気づいたけど、相崎くん私の事呼び捨てしたよね?
悪いってわけじゃないけど……なんで?
あっ、しかも私メガネかけてて芸能人モードじゃないのになんでわかったんだろう。





それから、相崎くんは特に何もしてこなかった。
けど………なんか波乱の予感?















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