なんで私が芸能人ッ!?
次の日、りまを迎えに行って撮影に向かう。
2日連続で仕事があると、売れ出す前兆な感じがしてやる気が出る。
今日もりまはNG無で終わり………さすがだなと思ったわけだが。
そんな感じでりまと帰ろうとしていると、稚菜さんがりまに話しかけた。
「りーまっ!!」
………どうやら、一緒にでかけたいらしい。
これもまあ……良い兆候なんだろう。
「………良いんじゃね?行って来れば?」
もちろん、帰るところを邪魔されたのは気分が良くないからそれはオーラを出したけど。
稚菜さんが俺に気があるっていうのをもろ出してんのも気に入らないけど、それは理由にならないしな。
とりあえず…、眼鏡を外しておけば芸能人モードだしなんとかなるだろう。
今後の付き合いのためにもここは誘いを受けておくべきだ。
んでこれから俺はりまたちと別で家に帰ったが、そこで親父に社長室へ呼ばれた。
「……なんだよ親父。」
「ああ…、悪い。
りまちゃんのことなんだけどな………」
「あ?りまがどうしたんだ?」
「そろそろ、親御さんに話しを通さんといけないと思うんだ。」
「それは……」
「いや、りまちゃんの様子を見てでの話だ。
無理そうだったら良いが……さすがにTV出演もしれるんだし、親御さんも反対できないだろう。
うちとしても、いくら子会社のとはいえ社長令嬢を預かるなら礼儀を通さないとな。」
「………わかった。りまに話してみる。」
とまぁこんな感じな話をされた。
とりあえず散歩で頭を冷やしてると……タイムリーなことにりまと会っちゃったんだよな。
しかも……泣いてる?
「りま!?何やってんだっ、こんなとこで!!」
「せ……んぱい?」
やっぱり。
ちっ……まだ二人きりでいさせるのは早かったか……。
この状況じゃさっきの話もできないよな……。
それでも話を聞き終えたころには笑顔が戻った。
さっきの話は……また今度で良いか。
そう思いつつ、家に帰った。