なんで私が芸能人ッ!?
*******************次の日の昼************************
「お、りま。」
授業が終わり、昼休みへと突入した今。
海斗と食堂に向かおうとすると、りまを見つけた。
「らーなちゃん♪」
間宮さんにデレデレしてる海斗は……スルーの方向で。
「藤堂先輩……。」
俺に少し驚きが混じった声をかけたりまの声と、
「相馬先輩!!」
という間宮さんのこれまた嬉しそうな声が被る。
「りまちゃんは來の名前しか呼んでくれないんだねぇ。」
という海斗の言葉はまぁ……嬉しいんだけどニヤニヤしてる海斗のせいで素直に喜びたくなくなるんだよな。
りまは海斗がニヤニヤしてんのも気づかねーし。
冷静に返答してんじゃねぇよ。
つーかマジ俺りまに意識されてなくね?
………普通意識してたらこういう時恥ずかしがるもんだよな。
ほんとコイツ鈍い…。
「ね?藤堂先輩♪」
ん?やべ、間宮さんがなんて言ったか聞いてないわ。
間宮さんはりまより全然鋭いんだよなぁ…、と思いつつああ。とだけ返す。
「ん?…この弁当、りまが作ったのか?」
話をそらそうと思って、りまに話しかけた。
すると、
「……良かったら食べますか?」
とか聞いてくるりま。
「え、良いのか?」
手料理食べれるっつーのは嬉しいけど。
「まあ、減るもんじゃないですし。」
といったりまに
「いや、減るよ?食べ物は食べたら減っちゃうよ?りまちゃん。」
とか突っ込む海斗。
かなり邪魔だから。
まあ確かに食べたら減るけどさ。
………間宮さん拗ねてるし。
かほんとコイツらもうリア充だよな。
つかリア充の癖に俺の邪魔すんなし。