なんで私が芸能人ッ!?
*****************次の日の修学予行***************************************
「はー………だり。」
仕事とりまのことで頭がいっぱいだというのに強制参加の修学旅行でイラつく俺に
「まーまー。
6泊7日とか最高じゃん!!
それも羅奈ちゃんとずっといれるしさぁ」
「確かにお前みたいなあほには最高だな。」
そしてイラついてる時のこのハイテンションはだるい。
「えー、來今日機嫌悪くね?
つかりまちゃんいるんだから來にとっても良いんじゃねーの?」
「………………」
無言で海斗を睨む。
「うわっ、ごめんごめんって。
何、なんかあったわけ?りまちゃんのことで。」
「……………後で中等部のホテル行く」
「はぁー………わかったよ。
俺も羅奈ちゃんに会いに行きたかったし。」
………ってことで後々中等部に行ったわけだが。
「あれっ?羅奈ちゃんじゃん。
おーい!!」
いきなりハイテンションの海斗のようには行けず。
「って、先輩!?」
って驚いた声を出したりまを見つけた。
「先輩……なんでここに?」
昨日よりはまともな感じで聞いたりま。
「おーい、りまちゃん?
さっそく俺の事は無視なの?」
うるさい海斗は毎度のこと省略で。
「先輩……?」
そう言って真っ直ぐ俺をみるりまに。
「たまたまに決まってんだろ。」
目をそらして嘘をつく。
「でもここ、中等部用のフロア……」
それにそんなことはどうでもいい。
「………うるせぇなっ。
っていうかお前、ちょっと話させろ。」
「そんないい方じゃダメでしょ。」
そういってくる海斗にはうるせぇな、とだけ返すと向こうからはため息が返ってくる。
「えっ、でも…………」
戸惑ったように言うりまの目線の先には男がいて。
「………誰だ?」
………マジでうざいから。
「あ、俺っすか?早瀬奏太です。
っていうか、矢城って藤堂先輩と知り合いなのか!?」
俺がイラついてることに気付いてないのか普通に受け答えする男………早瀬とか言ったか。
きっと間宮さん狙いなんだろう。
海斗がすげー威嚇してる……あほにしか見えないからやめた方がいいと思うけど。
「おい、そんなことよりコイツ借りて良いか?」
俺とりまとの関係を知りたがってるこいつに言う。
人目があるところで話しかけるのはちょっとまずったか。
「良いですけど……。」
だがわりと簡単に了承した早瀬。
「その前に、矢城のメガネの秘密教えてもらえませんか?」
ふーん………りまになにか感づいたのか。
でもまぁ
「………コイツに秘密なんてねぇし、あったとしてもお前みたいな好奇心だけで聞いてくる軽い奴には言わねぇよ。」
どうせ好奇心だ。
そう思って二人きりになれる場所へりまを連れてった。