なんで私が芸能人ッ!?
憧れの人と共演みたいです。
どうもどうもー。りまです。
カースト学級の評判も上々で、最近私にもたくさんの仕事が入ってくるようになりました!!
っていっても、まだまだお姉ちゃんより少ないし全然無名なんだけど……
「おい、りま?聞いてるのか?」
考え事してると聞こえてきた声。
私のマネージャー兼先輩だ。
「えっ?!は、はいっ」
「絶対聞いてなかったろ……」
先輩はまあ良い、というようにため息をついて
「今日から新しいドラマの撮影ってわかってるよな?」
「はいっ、もちろんです!!
主演が……高瀬春さんって方なんですよね?」
「ああ、お前はその姉妹役。しかもかなり腹黒。」
「やっぱ悪役のイメージついたんですかね……?」
「まあ、そんだけお前の演技が良かったってことだろ。
それに、次の役で全く違うやつを演じれば問題ない。」
「はいっ……!!」
やっぱり、先輩といると安心するなぁ。
「あ………つかそれより、相崎うちの学校に転校してきたよな?」
ふと、思い出したように言う先輩。
「そうなんですよ!!
しかも隣の席で………」
「はっ?!」
「えっ……?」
意外な剣幕に驚くと、
「いや……なんでもない。」
そういって黙ってしまった先輩。
……今日の先輩はよくわかんないなぁ。
そうこうしてるうちに撮影場所に着く。