なんで私が芸能人ッ!?






ハァッハァッ…………






走ったせいで息が切れた俺は呆然とある建物を眺めてた。







「なんだここ………?」






倉庫か?
おいおい、こんな建物聞いたこともねぇぞ、六年もいて。
あの女、ここに入ったっていうのか?







………なんか声が聞こえるな。






「……口はな……いる……すかぁ?」






女子の声……あいつか?






つかいじめか?にしてもこんなとこ来ないだろ。
高等部の俺さえ知らないのに。







それにあいつはいじめるようなやつには見えなかった。
どちらかというと、いじめられる側のような。
………………!!!!!!




まさか、いじめられてるのか、あいつが!!







ギ、ガチャッッ!!







俺は急いで戸を開ける。
つか、どう考えてもおかしいだろ、この音!








そんなことより、女は!!!???







ぐるっと見回す。






そして、









そこには一人で話す、少女がいた。















< 18 / 162 >

この作品をシェア

pagetop