なんで私が芸能人ッ!?






担任の話は、交流会は今日一日ずっとで高等部の人が用意とか終えたら中等部を呼びに来る。
お昼は先輩達と自炊だぞっていうことだった。




ってこんなこと、三回目なんだからいくらなんでも覚えてるんだけどさ。




ちなみに自炊は、全員でメニュー決め→中等部、高等部代表各三人ずつが買い出し
→代表各二人ずつが作る→代表各四人ずつが配膳という形だ。




代表は交流会の係の人以外で決められる。
つまり、ほとんどがこの自炊に関わるわけだ。






トントン。




先生の説明が終わって皆がざわめき始めたとき、教室のドアにノックがされた。




「こんにちはー♪皆さんを迎えに来ました。」




明るい口調で入ってきたのは不良寄りな男と、かなり美人な女の人。




たぶん高等部の交流会の係で、女の人の笑顔に何人かノックアウトしてるが、さすがうちのクラス。
羅奈ちゃんという存在のお陰でだいぶ耐久性が高い。



お姉さん、その程度じゃ羅奈ちゃんに勝てませんよ。
って、私は偉そうに言えないんだけど。




「おお、じゃあよろしくな。」




担任がそう言って、中等部の係を筆頭に高等部の人達についていく。






…………………あーあ、なんでこんなに高等部が遠いんだろう。







ため息をつきつつも3-Dに着く。




その瞬間、







パパパパンっっっ!!!!!!!






すっごく大きい音がして、その後顔を出した先輩方。
それによりただのクラッカーだったことが判明する。



掃除、大変だろうなぁ……。
そんな気だるげにしてる私と裏腹に、




「ようこそ、高等部三年D組へ!!」




という、笑顔な先輩方(全員では無いと思われる)が私達の目の前に。






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