なんで私が芸能人ッ!?
あー、自己紹介とかかったりぃ。
しかも俺らの時の女子の歓声。うるせぇだけだよな。
お?次間宮さんじゃね?
さすが……今度は男子がうるさいわ。
俺の隣のやつもキャーとか言ってるし。
ちらっと隣を見るとそこにいたのはなんと海斗。
………ってお前かよっ!!
キャーとか……女子かお前は。
しばらくした後に来たりまの順番。
皆眠そうにしてるけど、芸能人モードでやったらどうなるんだろうな。
ま、りまをガン見されんのもムカつくけど。
そして皆の待望の雑談タイム。
まとわりつく女を避け続けていると隅っこにいるりまを見つけた。
話しかけに行くと、どっかに逃げるあいつ。
学校で避けられてるなぁとは思ったけどよ……。
かなり気落ちしていると当番決めのクジが回ってきた。
俺の担当は………調理係みたいだ。
そこへ、
「おーい、來なんだった?」
って来た海斗。
「調理係。」
「マジ!?じゃあ……」
そう言って近くの女の子を捕まえる海斗。
「ねえねえ、君調理係?」
「は、はい……。」
「良かったら俺と変わってくれないかな?」
「ももももちろんっ。どうぞっ。」
「わー、ありがと~♪」
このやりとりを見て俺が呆れたことは言うまでもない。
「あっ、相馬先輩!!何でしたか?」
今度は間宮さんが現れた。
「ん?ああ、來が調理係だったから近くの女の子に変わってもらった。」
「そうですか。じゃあ………」
そう言った間宮さんは近くの男子を捕まえて、
「ねえねえ、調理係だよねっ?」
「は、はいっ!!」
「じゃあ……、あたしと変わってくれないかな?」
「もちろんですっ!!どうぞっっ。」
「ほんと?ありがとう♪」
………俺が本日二度目のため息をついたことは言うまでもない。
つーか、海斗と間宮さんって絶対根は一緒だよな。