なんで私が芸能人ッ!?
そして、次の日ーーー
わぁ、今日の服はどーしよっかな。
んーと、まあこれで。
だんだん仕事の服装を選び慣れた私はぱっぱと決める。
今日は薄いワイシャツ?の下に英語が書かれた黒いタンクトップ。
それに七分のジーパン(穴あいてるやつ)、靴はヒールが高い黒の靴。
アクセントの赤のショルダーバックに荷物を詰めて準備完了!!
あ、一応メガネは装備中。
髪も整えたし、先輩来るまでココアでも飲んでよーっと。
キッチンにいってお湯を沸かし、ココアの粉を取り出してコップに入れる。
あとは……牛乳だして待機♪
ガチャッ……。
ココアを楽しみにしてるとドアが開いた。
…………誰だろう?
「りまおっはー♪」
ご機嫌な挨拶をしてきたのは……やっぱりお姉ちゃん。
「おはよ。お姉ちゃん今日も仕事?」
沸いたお湯をコップに注ぎながら尋ねる。
「うん、今日の昼から明後日まで山形行って笑神さんの撮影だもん。」
「わー、頑張ってねっ。」
「ありがとーって、それよりりまも仕事でしょ?
今日の服超可愛いんだけど。ていうかりまってメガネでも変わるけど、髪下ろすだけで大分変わるよね。」
んー、髪はおろしてても平気だけど、なんとなく結ってるんだよね。
って、
「お姉ちゃんのお下がりだし。
どっちにしろお姉ちゃんより可愛くないけどねー。」
「まったまた~。あたしとは違うベクトルだけどあたしの知ってるなかで一番かわいいんだからっ。」
「……………姉バカですか?」
可愛いモデルさん友達一杯いるのに。
「うっさい。りまは仕事朝からなんでしょ?どーせ。」
「いやどーせって言われても……。」
ピーンポーン………。
丁度良く鳴るインターホン。
多分先輩だ。
「おっ、ナイスタイミングなお迎えだね。
残りのココアはお姉ちゃん貰ったげるから行ってらっしゃい。」
「うん、でもそれかなり熱いよ?」
「うううるさいなー。飲めます~。
ほれ、さっさと行ってらっしゃい。」
そう、お姉ちゃんは猫舌だったりする。
まあ軽度のだけどね。
「じゃあ行ってきますっ!」
そう声をかけて家を出た。