恋ができるの?third

葬式を終えあたしは一週間学校を休むよう言われ自宅待機していた


コンコン。
「かんな?俺だけど?」

「…」

「学校いってくる」

ガチャ
「…今日は…」
あたしは祐介の服の裾を掴んだ

「今日は一緒にいて…」

「…わかった」

今日は一緒に居たい…祐介と…誰でもない祐介と…

この日はどの位泣いただろうか

ずっと祐介の胸にしがみついて
泣いていた

「ありがとう、祐介」

「無理すんなよ」

祐介は優しい言葉をずっとかけてくれながら
側に居てくれた…

あたしのわがままを聞いてくれて
学校にもいかずあたしのそばに...

夜までずっと…


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