恋ができるの？third

「ねぇ宮崎葵さん？」

「あら、ゆいさんではありませんか。わたしに何の用？」

「あなたと仲良くなりたくて」

「ありがとう、でもお断り」

「どうして？」

「そんな焦んなくても仲良くなれるわよ」

「でもでもあたし友達たくさん作りたいの！」

「あー！うっとおしいわね！せっかくオブラートに断ったのに！」
まさか…

「だからどうして断るの？」

「あんた！あたしと仲良くしてかんなの邪魔する気でしょ！？」
バレた！

「そんなことしないわよ〜」

「影でどれだけあんたのこと見てたと思ってんの？みんなも」

ッチ
「なんですって？」

「可愛いだけで内面黒いんでしょーが」

なんなのこの子！
なら…
「ねぇ？宮崎葵さん？」

「なによ」

「夏目くん、わたしがもらってもいい？」

「いいわけないけど」
これで仲良くしてくれるかしら

「そんなんであたしと夏目くんは切れたりしない！」

「…残念、仲良くしてくれればこんなことにならなかったのに…」