神楽先生には敵わない

でもここに来て色んな話をしてくれたから、自分の中で抱えていたモノがゆっくりと消化できた。



「すごく楽しかった…というか、先生の事たくさん知れて嬉しかったです」



えへへと照れ笑いしながら呟く私を先生は目を細めながら見下ろしている。





「それはよかった。みちるちゃんこそ色々気を使ってくれてありがとね」

「?」

「やだなぁ、僕の事慰めてくれたじゃない。ぎゅーって強く抱きしめてさ」

「あっ!そっ、それは…!!!」

「みちるちゃんって服の上からじゃ分からないけど、結構胸あ」



先生の言葉を待たずして、変態!!と口よりも先に私の手が先生の頬にクリーンヒットした。




「もう寝ます!おやすみなさいっ!!」


顔を真っ赤にしながら先に建物の中へと入る私を眺めながら、

待ってよ~と頬をさすりながら私の後を追いかけてくる先生。




そんな私達の真上には満天の星が浮かんでいた。
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