神楽先生には敵わない
ーーもしかして死んでるとかないよね!?
いや、まさかそんな訳....。
「先生....?大丈夫ですか?」
深読みし過ぎた私の頭に不安が過ぎり、再度声を掛けてみるが案の定返事はない。
どうしようもなく恐怖に襲われた私は、
意を決してタンスや机など、必要最低限しか無い殺風景な室内に足を踏み入れ、ベッドへ近寄った。
遮光カーテンの隙間から若干ながら光が差し込み、先生の顔を照らす。
ゴホッゴホッ....!
大きく咳払いしながら苦しそうな表情をする姿が見えた私は、
先生と三度声をかけた。
「....、ん....?み、ちるちゃん....?」