神楽先生には敵わない
Act.3 休日の先生
それはとある日曜日。
「....」
自宅の変わり果てた姿に思わず呆然の私。
要約仕事の段取りを覚え始め、会社で長々と仕事をしているうちに、
自分の身の回りの世話を放置していたことに要約気づいたが既に後の祭り。
洗濯物は堪り、たんまりと溜まった出し忘れのゴミ袋が二つ。
床には脱ぎっぱなし服が散乱し、
惣菜の空容器が積まれている散々なキッチン。
それは麗しき二十二歳の部屋とは思えない程の散らかりようだった。
「これは....ヤバイよね」
もっぱら寝に帰るだけの家と化したこの場所を、何とか変えなければ!
と、言う事で今日一日は家の片付けをしよう!と意気込んだ瞬間、私の携帯が鳴った。