神楽先生には敵わない
「いやっ、あ、あの私子供じゃない、ですから....!」
「はいはい、すぐムキにならないの。また体調悪くしちゃうよ~?」
動揺を隠しきれない私は両手を前に出しをブンブンと左右に振り後ずさりしたが、
アハハハと笑った後、先生は半ば強引に私の腕を掴んで自分の方に引き寄せた。
ドキンッ!!
心臓が自己最高の激しい鼓動を記録した。
ーーこれはやばい....!
そして私の肩を引き寄せたまま上体を傾け、寝かせるようにゆっくりと自分の膝の上に乗せた。
服の上からでもわかる筋肉質の若干硬い太腿の感触。
こんな経験、これから先一生無いだろうと思いながらも、今置かれてる状況に体を休める事よりも更に興奮してる私がいた。
「よしよし」
先生は何食わぬ顔で私の頭を撫でながら見下ろす。
「....」
その反面、私は緊張で体を硬くさせながら微動だにしない。