神楽先生には敵わない
そんな横顔を眺めながら思い出すのは、
自分がやってしまった失態。
何故あんな事をしてしまったのか。
あまりにも僕自身理解がつかなくて、
後々になってから悔やんでばかりだ。
みちるちゃんは普段変わらず接してくれていているが、
やはりあんな事をしてしまった以来、どこと無く心の距離感みたいなものを感じずにはいられなった。
散々若い子達にリアルな恋愛模様を世に送り出しているくせに、
肝心な自分は理性すら制御出来ないバカな大人だ。
ーーキス一つでなーに、引きずってんだ僕は。
いや、相手が悪かったのか?
親子ほど歳が離れた若い女の子だぞ。
しかも仕事上のパートナーときたもんだ....。
そもそもみちるちゃんと初めて会った時、
ただのバイトの子なのかなと思った。
たまたま仕事の雑用を頼んでいた別の子が辞めてしまって、
本当にいいタイミングだった。