神楽先生には敵わない
突然の登場に若干の照れながらも、
何処行ってたんですかっ!と詰め寄れば、
あはは~と笑いながら癖っ毛の頭をわしゃわしゃと掻いて話をはぐらかす。
しかし私は先生の顔をジッと見つめれば、すぐにその行き先が判明してしまう。
「口端に生クリームの痕…!あっ、先週オープンしたJKに人気のフルーツワッフル店に行きましたね!?」
「おぉ〜、正解〜」
私の推理に先生は目を丸くしながらパチパチと手を叩く。
「も〜!そういうのは原稿終わってからっていつも言ってるじゃないですか!」
「しょうがないじゃない、テレビでやってたんだもん。これも流行を知るためのリサーチだよ。リサーチ」