神楽先生には敵わない
「な、なんですか…?」
その真っ直ぐな視線につい心臓が大きく鼓動してしまうも、
私は表情を何とか表に出さないよう、顔を強ばらせながら言った。
「いや、みちるちゃんが行きたいなら…考えてあげてもいいかなぁって」
「――っ!」
ふふんとニヤケながら耳元で呟く先生に、
カッと顔が真っ赤にしながら目を見開いて驚いてしまった。
「せっ、先生!変なこと考えてないですか!?」
「逆に変なことって何だ~?」
先生の吐息が耳に吹きかかってあたふたする私を見下ろす先生。
―――先生と花火大会…!