ポーカーフェイス

「…尋翔…が?」


 悠翔は耳を疑った。


「どうして…?」

「詳しい事は知らん。……部屋で亡くなってたそうだ」


 手を組みその上に顎を乗せた、悠翔の所属する事務所の社長が深刻な顔をして言う。


「…そ………ん、な…」

 
 ウソだろ?


「酷な事かもしれんが、お前にはここに残って仕事を続けてもらいたいと思ってる」


 淡々と言葉を紡ぐ社長。

 だが、無意味なようだ。


 なんで。

 なんで、俺だけ残して逝っちまうんだよ……!

 廉。


「……尋翔!」


 そこで、悠翔の意識は途切れた。

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