光 ~俺たちの居場所~
「お前、あの子の名前

 なんていうか知ってるか?」


いきなり剛が俺に言った・・・。


そういえば

まだ知らないことに気付いた・・・。


そう・・・

俺が愛した女は・・・

一加・・・。


いつの間にか

みんなが一加と

呼ぶようになっていった・・・。


暗闇に居た俺たちに

ほんの少しの光が

差したかのようだった・・・。


俺たちは

一加と普通に話すようになっても

誰一人として

一加のことを

聞こうとはしなかった・・・。


みんながそれぞれ

そうであったかのように・・・。

< 12 / 45 >

この作品をシェア

pagetop