大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
「多田さんにはちゃんと言ったよ。

オレには羽菜だけだって…オレには羽菜しかいないって。

羽菜のいない人生なんて考えられないって」


…いつの間にか、ドッと涙が溢れてて、

…気が付けば、博さんが、しっかり私を抱きしめていた。


「…ただでさえ、会う事も連絡も出来なかったのに、

羽菜は凄く不安だったはずなのはわかっていたのに、あんなところ見せて。

羽菜を傷つけた事謝る…ゴメンな」


…私は博さんの胸に顔を埋めたまま、首を振った。


「もう羽菜を不安にさせない…傷つけない。

羽菜の傍を離れたくない・・・」


「…傍に、いてください・・・私を不安にさせないで」

ギュッと博さんの服を掴んだ。



「…羽菜、オレと結婚しよう」

「・・・・」

嬉しいプロポーズ。…突然のプロポーズ。

いつかはそうなればいいなって、思ってはいたけれど、

付き合いが、短い私たち。


…そう簡単に頷けない自分がいた。
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