大工さんに恋していいですか?おまけ追加中

博之side

羽菜と別れたオレは、祐司と共に、現場に戻った。

…なぜ、現場に羽菜を呼び出したのか。

それは誰も知らない、知っているのは、オレだけ。


…でも、若干現場に来てからの羽菜の反応が楽しみであり、

不安でもあった。

羽菜の態度が怖くて・・・嫌がったらどうしようかと。


オレは深い溜息をついた。

「博さんどうしたんですか、そんなに大きな溜息なんかついて。

幸せが逃げちゃいますよ」


「…うるさい」

力なく返すオレに、祐司は驚き気味で、オレを見つめる。

「…いつもと違いすぎですよ?何か悩み事でもあるなら、

オレで良ければ聞きます」


真剣な眼差しで、言った祐司に、オレは笑顔を浮かべた。

「ありがとう祐司、心配ない。・・・大したことじゃないから」

そう言って、オレは仕事を始めた。


…それから数時間後、午後3時。

休憩に入ったオレと祐司。仕事の話しをしながら、コーヒーを飲んでいた。


ピりりりり・・・・。

携帯の着信音。オレは話しを止めそれに出た。
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