大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
「聞いた事あります。緊急時とかに、

緊急車両が通れなかったら困るからそれが出来たんですよね?」

私の言葉におばあちゃんは頷いた。


「さて、博さんそろそろ本題に入ってもいいね?」

そう言ったおばあちゃんは、博さんに言う。

博さんはそれに応えるように頷いた。


「羽菜ちゃん」

「・・・はい?」


「この家が出来たら、私は息子夫婦とこの家に住む」

「・・・はい」


「そうすると、今住んでいる家は、空き家になってしまうんだよ」

「そうですね」

…おばあちゃんが何を言いたいのか、私にはさっぱりわからない。


「そこでだ。…どうだろう?

博さんと羽菜ちゃんが付き合っているって言ううじゃないか。

こんなにイイ条件は私にはなかったね」

そう言ってニコッと笑ったおばあちゃん。

私は相変わらずピンとこず、首を傾げる。




「博さんと羽菜ちゃんの新居に、ババの家を提供したいんだけどね?」

「・・・え?・・・な」

驚きの発言に言葉を失う。
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