大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
「私は、博さんと結婚する。

そして、可愛い赤ちゃん産んで、幸せになるの」

真剣な眼差しで洋二を見つめた。


・・・ふぅ。

しばらくして、洋二が溜息をついた。

そして困ったように笑った。


「そこまで宣言されたんじゃ、俺なんて手も足も出ないな」

「…当たり前でしょ?」

…本当は謝りたかったけど、そこはあえて突っ張って見せた。

もう絶対に、洋二に傾く事はないと分かってほしかったから。


「・・・わかったよ」

「…洋二」


「宣言したんだ、必ず幸せになれよ。

可愛い赤ちゃん産んで、オレにその赤ちゃん見せてくれよな」


「・・・うん・・・うん」


…ガラガラ。

玄関が開く音がした。


「…羽菜」

出てきたのは、博さん。

きっと不安だったと思う。


「博さんあの「羽菜幸せになるって言ってました」

「・・・え?」

私の言葉を遮って洋二が言った。

博さんは困惑の表情で、洋二を見つめる。
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