大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
「イケメンかどうか・・・う~ん、イケメンではないのかな」

「え~?!男はやっぱり顔でしょ、顔」

「…確かに顔がいいのは、得点高いけどさ・・・

博さんは、そんなんじゃないのよ」

「…博さん?」


美鈴は首を傾げる。


「あ、大工さんの、あだ名だと思う・・・名前も知らないし。

歳は、私より、結構上だと思う。年齢なんか聞けないし」


「…前途多難な恋ね」

「…そうみたい。・・・もしかしたら、恋人か、奥さんがいるかもしれないし。

完璧私の片思いだし・・・片思いで終わりそう」


「そんなこと言わないで、頑張ってみなさいよ」

「・・・え?」

目を丸くする私に、美鈴は優しく微笑んだ。


「だってさ、羽菜が恋するような相手なんて、早々現れないから。

当たって砕けてみるのも、いいかもしれないし・・・

上手くいけば、儲けもんよ」


「・・・もうけもんって」

美鈴の言葉に、笑ってしまった。


「近いうち、私もその人、見に行ってみよ。興味あるし」

そう言って美鈴はニヤリと笑った。
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