大工さんに恋していいですか?おまけ追加中

羽菜side

次の日の朝早く、まだ6時前だと言うのに、

私と博さんは、朝ごはんもとらず、自宅へと逆戻り。

「すみません、バタバタして」

帰り際、お母さんに謝る博さん。


「いいのよ、パパが無理やりお酒を飲ませたんだし。

今度は、ゆっくり遊びに来てね」

お母さんの言葉に、博さんも私も深く頷き、家に帰って来た。



「博さん、何か食べなきゃ」

「ゴメン、祐司も、待ち合わせ時間にはいつもの所にいるし、

今度の現場は少し遠いからもう行くよ」

ササッと着替えを済ませた博さんは、私の頬にキスを落とすと、

足早に家を出ていった。


上棟を済ませ、別件で、仕事が入ったようで。

博さんは、急いでいたんだろう。
< 160 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop