大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
…と言う訳で、オレと岡田の二人は、納得済みだが。

肝心の羽菜の気持ちはまだ聞いていないわけで。


「…羽菜」

静かに羽菜の名を呼ぶ。

すると、羽菜は、ハッと我に返ったように、こちらを見た。


「監督するなら、もっと早く教えててくださいよ。

驚きました・・・博さんと、私の大事な大事な家です。

しっかりお願いしますね、現場監督さん」


そう言ってニッコリ笑った羽菜。

オレと岡田は、思わず顔を見合わせた。


…羽菜が、岡田を認めたのだ。


オレは、ふうっと、溜息をつく。

岡田は、キラキラと目を輝かせ、


「しっかり仕事をしますので、宜しくお願いします」

そう言って頭を下げた。
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