大工さんに恋していいですか?おまけ追加中

羽菜side

・・・あの日以来。

博さんの態度が一変した。

私に対する接し方が冷たくなった・・・。

…私、博さんを怒らせるようなこと何かしたのかな?

色々考えてみたものの、思い当たる節がなかった。


「…今日も博さんに会っていかないんですか?」

祐司君は心配そうに、奥にいる博さんと、私を見比べている。


「…いいの、仕事の邪魔はしたくないから。休憩の時に、

食べてくださいね」

そう言って微笑む。


「…最近の羽菜さん。全然元気ないじゃないですか?

博さんは何やってるんですか?こんなに素敵な婚約者ほったらかしで」

祐司君はそう言って怒ってくれる。


「そんな事言わないで?

きっと、私は博さんを怒らせるような事をしたんだと思うの。

だから、博さんには、何も言わないで、ね?」


「…はい、羽菜さんがそう言うなら」

「それじゃあ、行くね・・・・「羽菜さん」

…一瞬の出来事だった。

突然のめまい。祐司君に支えられて、倒れる事は免れた。
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