大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
「大丈夫ですか?」

私を支えたまま、祐司君が問いかける。


「…うん、大丈夫。最近よくあることだから」

最近、めまいがよく起き、洋二にも何度も助けられた。


「病院は行ったんですか?」

「…今度の土曜日に行く予定。仕事がお休みじゃないとね」

「何でもっと早く行かないんですか?この事博さん知ってるんですか?」

「博さんには!「・・・え」


「博さんには言わないで。…心配かけたくないから」

「なんで・・・もうすぐ結婚するんでしょ?秘密なんてよくないです」

「…もう、何も言わないで…お願い」

私の言葉に、祐司君はもう、何も言わなかった。


…来週の日曜日には、結婚式を迎えるの。

博さんと幸せな家庭を築くって約束したもの。

・・・ねぇ、そうでしょ、博さん?


現場から離れた場所から、博さんが居るであろう場所を見つめた。
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