大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
「もうすぐ結婚式だって言うのに、帰って来たから、

…何かあったのかなって」


「・・・・」


「マリッジブルーかしら?」

「…そんな物じゃないの」


「…結婚式までに、2人は仲直り、出来るのかしら?」

「…もう…出来ないかもしれない」


少し震えた声で呟く。


「…そう…まぁ、どうなっても、羽菜は私の娘だから?

帰ってくる家はここにあるって事、心に留めておいてくれたらいいから」


「…お母さん」


「後6日・・・まだ時間はあるわ。

たくさん泣いて、たくさん考えて、羽菜が出した答えを、

ママもパパも、受け入れるから」


そしてお母さんは部屋を出ていった。

…いつもどんな時も、私の事を一番に考えてくれる両親に、

私はただただ感謝の言葉しかなかった。
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