大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
「一人で心細かったと思いますよ。

何度もめまいを起こして、この現場で倒れそうになった時、

オレが何度か助けた事がありました」



「・・・なに」

…もしかして、羽菜の肩に腕を回した時か?


「何度も博さんに言えって言いましたよ」

…言い争っていたのはその事だったのか。


「病院だって、大丈夫じゃないくせに、

博さんについててほしかっただろうに、無理して・・・

たまたま祐司たちの会話を聞いて、待ち伏せして、無理やり中に一緒に行った」


…たくさんの疑問が一気に解けていく・・・。


「…博さんの赤ちゃんがお腹にいるって言うのに・・・

めまいは、妊娠による極度の貧血だって言うのに・・・・

博さんは、羽菜をただ傷つけただけだ」


その言葉を最後に、オレは走り出していた。



…オレはなんて大きな過ちを犯していたのかと。

心の中は、罪悪感で一杯だった。
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