大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
「困ったパパですね~」

お腹をさすりながら、我が子に呟く。

それを見た博さんは溜息をつき困ったように笑った。


・・・幸せな時間が、戻ってきた喜びに、

私は胸が一杯になった。


「…羽菜?…どうした、具合でも悪いのか?」

「違います・・・幸せだなって思って」


「…そうだな、本当に幸せだな」

私の言葉に同じ意見だと言った博さんは、とても優しい笑みをこぼした。


・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・。


そして臨月を迎え、私は無事に、可愛い女の子を産んだ。

名前は、『華(はな)』

華のように、綺麗な顔立ちをしていたから。



「同じ名前だと、華が間違えそう」

そう言ってクスクスと笑う私。


「大丈夫だ…羽菜も、華も、間違えたりしない」

博さんは絶対この名前を譲らなかった。
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