大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
…結婚式は、無事に終わった。

披露宴は、友人知人、家族と、行われた。

「…華が、泣き止まない」

眠たくなったのか、博さんが必死にあやすが、

華は、一向に泣き止まない。


「博さん、華貸してください」

そう言って手を差し出したが、華が誰かに奪われた。


…華は、すぐに泣き止み、キャッキャッと笑い始めた。

私と博さんは目を丸くする。


…華を抱き上げたのは、

「祐司返せ」

「イヤですよ、泣き止んでご機嫌じゃないですか?」

博さんの相棒、祐司君で。


早くも魔性さを発揮してる華が可笑しくて、

私はクスクスと笑った。


「いいじゃないですか?華は、祐司君が好きみたいですよ」

「嫁にはやらん」

「「何言ってるんですか」」

博さんの言葉に、私と祐司君の言葉が重なり、

思わず二人とも吹き出した。

…博さんはバツの悪そうな顔をしている。
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