大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
…華の恋なんて、まだまだ先の事。

それがどんな相手なのかなんてわからない。


・・・でも、私みたいに、素敵な恋をしてもらいたいと、

思わずにいられなかった。





…それから更に1か月後。

なかなか進まなかったリフォームが、今日無事に終わりをつげ、

引き渡しの時が来た。



「博さん!」

片手には華を抱き、もう片方の手で博さんに手を振った。


「羽菜!」

博さんも私に気づき手を振りかえしている。


・・・初めて会った時と同じあの爽やかな笑顔で、

私と華を迎え入れた。


…まだ、工務店の人はいなかった。


「博さん」

「・・・ん?」

「ずっと博さんに恋してていいですか?」


思ってもいない言葉に、頬を赤くして、博さんが目を見開いた。
< 221 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop