大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
リフォームした家に住み始めて、約1年半。

すっかりこの家にも慣れて、華も1歳半を迎えようとしていた。

結婚して1年。

それでも私と博さんは、今もラブラブです。


「今日、何の日か知ってます?」

朝の忙しい準備中、私は博さんに問いかけた。


「…エ?…ん~…なんの日だっけ?」

博さんは今日が何の日か覚えていないよう。

・・・毎日、休む間も惜しんで仕事をしている博さん。

仕方がないと思うけど、やっぱりちょっと寂しい気もする。



「…なんの日でもないです」

ちょっと強がりを言ってみる。

今日は、私と博さんの結婚記念日。

でも、博さんは今日も仕事。・・・きっと、帰りも遅くなるだろう。



「…なんだよ、それ?

…そうだ、今日は工務店と打ち合わせがあるから、帰りが遅くなる」

そう言った博さんは、私の頬にキスをすると、急いで家を出ていった。


・・・いいの。ちょっと寂しいけど、

博さんの為に、いつも以上に、料理を頑張るんだ。

それで、博さんとお祝いしよう、そう決めて。

私も身支度を始めた。
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