大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
…午後8時20分。

インターホンが鳴った。

丁度、テーブルに、食事を並べ終わったので、

パタパタとスリッパの音を鳴らし、玄関を開けた。

「お帰り、お疲れ様」


「…アンタって、ホントお嫁さん向きよね」

「・・・何それ?」


「私が男なら、絶対嫁さんにするわ」

「・・・ありがと」

そう言いあって、可笑しくなって、クスクスと笑い合った。



「丁度出来たところなの、手を洗って来て」

「わぁ~・・・美味しそう、もう、お腹ぺっこぺこなのよ」

私に言われた通り、手を洗ってきて、着席した美鈴。


「いっただきます」

「・・・どうぞ」

私の言葉を合図に、勢いよく食べ始めた美鈴を見て思わず。


「アンタが男なら、絶対旦那様にしてるわ」

「・・・何それ」

「いい食いっぷりなんですもの」

「…あんまり嬉しくない、褒め言葉ね」

そう言った美鈴は、眉間にしわを寄せた。
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