大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
「暑くなってきたから、お仕事大変ですね。

でも、あの・・・頑張ってください」

そう言った私は、ずっと見つめられていることが恥ずかしくなってきて、

踵を返し、歩き出した。



「あの!」

「・・・え?」

大声で叫ばれ、思わず振り返る。


すると、さっきみたいに、また笑顔を浮かべ、

「貴女も、お仕事頑張ってください」

「は、はい。ありがとうございます。頑張ります」

互いの目を見合わせ、微笑みあった。


・・・名前も知らない、大工さん。

笑顔が似合ってて、背が高くて、仕事柄か、体もたくましい。

このエリアで、仕事をしているのだから、また会える。

…また、お話ししたいな。

そんな事を思いながら、私は訪問先に急いだ。
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