大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
「色々お互いを知ってから、改めて、付き合いたい。

羽菜さんを大事にしたいから」


「…博さん」



「だって、お互いの名前も知らない、よな?」

「・・・そうですね」

…そう、お互い、下の名前しか知らない。

私なんて、あだ名しか知らないのだ、本名すら知らない。


「オレの名前は、中島博之、歳は39歳」

「…エッと、私は、吉田羽菜、25歳です」

お互いの名前、歳を言い合い、2人は驚く。

まさか、14歳も歳が離れているとは、思わなかったから。


「…こんなおっさんで、大丈夫?」

そう言った博さんは苦笑い。

「そんな事!…歳なんて気になりません。私は博さん自身を好きなんですから」

自分で言ってて恥ずかしくなった。


「・・・ありがとう」

博さんは微笑んだ。

・・・その後、携帯番号とアドレスを交換し、今日はお別れ。

…そう思うと、急にはなれがたくなる。

もう少し、博さんと一緒にいたい、そう思ってしまう。

なんて欲張りなんだろう、自分でもそう思うくらい。
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